セラピストになってよかったこと

セラピストをやっていると辛いこともありますが、やっていてよかった!という瞬間がいくつもある、とてもやりがいのある仕事です。
このページでは、私がセラピストをやっていた時に嬉しかったことをご紹介していきます。

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お客様の笑顔が見られた

これがやっぱり一番やっていてよかった!と感じたところです。
私自身もリラクゼーションサロンで施術を受けて感動したという経験からリラクゼーション業界に飛び込んだので、施術をしたお客様に「リフレッシュできた!」と言ってもらえたり笑顔になってもらえると、本当に嬉しく思います
勢いで飛び込んだ部分もあったので意外と体力的にキツい時があったり、給与面で辛い時が続いた時にはさすがに凹むこともあったんですが、それでも一生懸命お客様に向き合った結果、スッキリとした顔で笑顔で帰られるお客様を見ると、頑張ってよかったなと感じます。

指名してもらえた

初指名の時はそれはもう嬉しかったです。
何度か来てくださっていたフリーのお客様がいて、私も数回施術をさせていただいたんですが、「何人か試してみて一番気持ちよかったから」と私を指名してくだされるようになった時は、「自分の技術や接客を認めてもらえた!」と感じて嬉しかったし、自信にもつながりました
そのお客様が口コミをしてくださったことを皮切りにポンポンと指名が入るようになり、技術面での向上はもちろんお給料面でも安心できるようになったので、本当にありがたかったです。
私が妊娠を機にお店を辞めるとお伝えした時にも、もう施術を受けられないのは残念と言いつつも一緒になって喜んでくださって、本当に良い方でした。あのお客様が居なかったら続けられなかったかもな、と思うくらい、思い入れの強い初指名のお客様でした。

手に職がつけられた

多くの女性は、結婚や出産を機に仕事を辞めたり長期間休むことに不安を覚えると思います。
私もセラピストになる前の仕事はデスクワークが中心で、まだ新人だったこともあって大きな仕事が任されるわけでもなく、今辞めてもすぐに他の誰かが取って代われると思ってしまった時から、あまり誇りを持って働くことができていないと感じていたのですが、セラピストとして働くうちに、「この仕事を必要としている人は多くいる。もし一時的に離れてしまっても、また同じ仕事に就くことはきっとできる。」と思えるようになりました。
もちろん前のお仕事のおかげでパソコンが使えるようになったり、電話応対や来客対応をしていたことがセラピストのお仕事にも少なからず活かせてはいるので、どのお仕事の経験も一つも無駄ではないと思うんですが、セラピストのお仕事をしていたことで、「自分の腕一つでも働けるんだ」、と少なからず自信をつけることができました。

セラピストの苦労

リラクゼーションセラピストは、多くのお客様を癒すことのできる素敵な職業ではありますが、そんなお仕事でも苦労することは多々あります。
このページでは、多くのセラピストが感じている苦労についてまとめていきたいと思います。

身体面の問題

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腱鞘炎

セラピストの多くは、手を使って全身をほぐす施術を行っているので、手首に負担がかかって腱鞘炎になってしまうことがあります。
私も一度なってしまったことがありましたが、慣れてくれば肘を使ったりと手首だけに負担がかからないような施術が行えるようになりますし、負荷をかけたらしっかり休めたりケアすることで解消していくことはできます。

腰痛

施術中は中腰になることも多く、腰痛を訴えるセラピスト仲間も多くいました。
お客様を見送った後は必ず腰のストレッチをしたり、施術中も長時間同じ体制にならないように工夫したり(それでも集中するとなかなか難しいんですが)、たまには自分もサロンで施術をしてもらったりしながら対策をしていました。

手荒れ

私は皮膚が割と強かったこともあって手荒れはほとんど無かったんですが、同僚は手荒れに悩んだり、予防に気を遣っている人も多かったです。
オイルトリートメントの時などは直接お客様の肌に触れるので、手がガサガサしているのは論外ですからね。
施術をした後は必ず手を洗うし、そのたびにハンドクリームで簡単にマッサージを行ってケアをしていました。

精神的な問題

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セラピスト同士の関係

どうしても女性が集まると人間関係でいざこざが起こってしまうもので、これに関しては私が働いていたサロンも例外ではありませんでした。
さすがに皆さん大人なので直接嫌がらせをしたりはありませんでしたが、例えばお客様が指名替えをされた時なんかは、仕方ないことではあるんですがギクシャクしてしまったり、っていうのが何度か起きました。

お客様との関係

私はあまりそういうことはなかったんですが、同僚が以前働いていたお店で男性のお客様に気に入られすぎて大変だった、という話を聞きました。
そのお店は男性客も多く来るサロンだったようなんですが、よく指名してくださる男性のお客さまが居て、長時間の施術をすることがよくあったようです。
前々からセクハラまがいの発言をされる方だったけれど大事なリピーターなので無下にもできずに居たようですが、あまりに酷いので上司に相談したら「我慢しろ」と一喝されてしまい、このお店はセラピストを守る気がないんだと見切りをつけてお店を移ったそうです。
この他にも揉み返しがあったとクレームをつけられてしまったり、直接お客様の体に触れるお仕事だけにお客様との関係に悩むセラピストが多くいます。

セラピストのお仕事

実際、セラピストって何するの?ってところから疑問を持っている人もいるかもしれないので、ここではセラピストとはなんぞや、っていう事についてまとめていきたいと思います。

ここで言うセラピストとは、リラクゼーションサロンで働く施術者のことです。

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仕事内容

私が行っていたのは、お客様のカウンセリングと施術が主で、受付や清掃は専門のスタッフが居たのでほとんどお任せしていました。
これについてはお店によりますが、受付からカウンセリング、施術、会計やお見送りまでセラピストが専属でお客様に応対するところもあるようです。
清掃や洗濯も自分たちで行うことで、自分たちが働きやすい環境を整える、というお店もあるみたいです。
また新しいメニューを提案したり、それを検討するためにセラピストが集まって講習を行ったり、ということもしていました。

待遇面

多くのお店は、店長と数名のみ社員で残りは業務委託やアルバイト、という場合が多いようです。
私が働いていたお店も、ほとんどのセラピストが業務委託契約を結んでいました。
希望シフト制で、私は週4~5日の基本8時間の勤務でした。指名が入っていなければお休みも取りやすかったので、主婦をしながら週3とか、短時間勤務でWワークをしている人もいました。
研修や講習は無料。制服代はかかりましたがクリーニングなどは会社が行ってくれていました。

給与

以前働いていたサロンでは、セラピストは完全歩合制でした。
施術時間やメニューによって金額が決まり、指名料は全額バック。給料はピークで月に18万ほどでした。
そこそこ忙しいサロンだったので、シフトに入れば丸一日接客がないっていうことはまずなくて、少ない日でも2人は施術を行うことができていました。
ただ最初の方は指名客もいないし、更に天候不良が続いて客足が伸びない時には月に10万も稼げないような時もあったので、転職を後悔する瞬間もありました(苦笑)。
実家に住んでいたので大丈夫でしたが、稼げるようになるまではちょっと厳しかったです。

スタッフの男女比、年齢層

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私が働いていたサロンは主に女性向けのメニューが豊富なサロンだったので、店長や社員さんは全員女性でした。
一部男性のセラピストもいましたが、9割が女性の職場でした。
カップルで来店される男性のお客様や、女性客でも力強い施術をお好みの方には男性のセラピストさんの施術も人気でしたが、アロマトリートメントなど服を脱いで行う施術の場合はできるだけ同性のセラピストが対応するようにしていました。
また年齢層は20代~40代で、比較的若いサロンでした。
男性のお客様も多く来店するようなサロンだと、この男女比が逆になったり年齢層も高かったりするようです。

セラピストの条件

私がセラピストになった時は、たまたまセラピストとしての適性に当てはまっていたなーと自分でも思うんですが、適性が何かわからないって方のために、セラピストの条件についてまとめてみます。

接客ができる

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男性のお客様は技術力を求める方が多いので、接客がいまいちでも技術が良ければ気にしないって方もいらっしゃるんですが、女性のお客様は接客がちゃんとしていないとハッキリ言ってリピーターにはなってくれません。
せっかくお店の雰囲気でリラックスしていてもセラピストが終始不愛想だったら、「嫌われてるのかな?」と感じてしまって体を預ける気にならないですよね。
受付は別の人だから施術さえしっかりしていればOKだと思っている人もいるかもしれませんが、小さいお店だと受付から会計までセラピストが行う、というところもよくあります。
また施術中にも、痛くないか、アロマの匂いがキツくないか、ヒリヒリするところはないか、などなどお客様とお話しする機会はいくらでもあります。
きちんとした接客を身に付けておくに越したことはないでしょう。

聞き上手である

接客は丁寧でも「コイツ話し聞いてないな?」って感じる人、たまにいますよね。
セラピストはまずカウンセリングでお客様の悩みをお聞きして、効果的な施術につなげなくてはいけません。
きちんとお客様の話に耳を傾け、一緒に悩みを解消するお手伝いをしていきましょう。

向上心がある

研修を受けたからもういいや!と技術を磨くことも知識を蓄えることもしないセラピストは、おそらくすぐに辞めてしまうことでしょう。
たとえば部位ごとの施術を新たに覚えたり、リンパやアロマの知識を身に付けることで、お客様により満足していただける施術を行えるようになるかもしれません。
またセラピスト向けに定期的に講習を行っているサロンでは、セラピストの技術に問題がないか、きちんと向上しているかをチェックすることがあるようです。
昇給にもつながるかもしれないことですし、新しいことを身に付けて、より良い施術ができるようになりたいというやる気はとても大切です。

体力がある

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セラピストは全身を使ってお客様に施術を行っていくので、ある程度体力がないとやっていけません。
施術が詰まっている日は体力に自信があった私でもかなりヘトヘトになりました。
セラピストとしてデビューしてしまえば、働いているうちにある程度の体力はついてくるとは思いますが、自信がない場合は自分でも体力作りをした方がいいかもしれません。
フーレ(足での施術)とかあまり力を入れない施術法を身に付けることも対策の一つですが、それでも長時間立ちっぱなしってこともよくあるので、フラついてお客様の体に余計な負担をかけないようにするためにも、体力をつけておきましょう。